半分

夕方から久しぶりに地元の友人と地元で会う約束。
その待ち合わせの隣駅は、私が30年前まで住んでた土地。
せっかくなので、早めに行って久しぶりに自分が住んでいた土地をぶらぶらしてみよっと。
秋は断然午前中の方が、空気も澄んでいて気持ちよい!
と、言うわけで早起き。
そして降り立った懐かしの駅前は…
最近になって大学が集まった地帯になっていて意外に栄えていた…
けど、大学とは別方向にあたる、自分が住んでいた住宅地の方へ足を向ける。
シャッターを閉めて久しいであろう店が目立つ。
酒屋さんもなくなって、巨大なマンションが建っていた。
私がおやつを買いに行くと、いつも話しかけてくれたレジのおばちゃんはどこに行ってしまったのだろう。
スーパーもマンションになっていた。
スーパーの横には汚れた小屋みたいなたまご屋があったけど
もちろんそれもなくなっていた。
たまご屋でアルバイトしていたおじさんはとても気分屋で
道で会うと遊んでくれたかと思うと
難しい顔をしていきなり子供達に怒鳴りつけることもあった。
だから近所のおばさん達は「あのおじさんと遊ぶこと」を子供達に禁じていた。
とはいえ、向こうから勝手に遊びに入ってきてしまうので
こちらも困ってしまっていた。
今にして思えば多分…知的障害の雇用枠で働いていたのかもしれない。
「じゃんけん遊びをしよう」
おじさんはよくそう言って仲間に入ってきた。
ただじゃんけんをするだけのつまらない遊びだったけど
子供相手とはいえ、おじさんはじゃんけんが異様に強かった。
あまりにおじさんが強いので
「どうして後出しもしてないのにそんなにじゃんけんに勝てるの?」
と私は尋ねたことがあった。
おじさんの答えは…
残念ながら記憶にない。
多分、まともに答えてくれなかったのだと思う。
銀杏くさいイチョウ並木道を歩く。葉っぱが黄色くなって青い空に映えてる。
休日の午前中だからか、そういう土地になってしまったのか…とても静かだった。
道路は変わらないのに道幅が狭く感じる。距離感も昔感じていたものより全然短い。
だから、ここに自分が住んでいた家があったとは
最初ぴんと来なかった。
そこは老人入居施設に…
周囲も容赦なく背の高いマンション群。
見上げた空が狭い。
マンション隙間から細く陽が差すベンチに
老人と施設職員の方が時間が止まったみたいに腰掛けていた。
タバコ屋も、大音量で音楽を聴く住人がいたボロアパートもなくなっていた。
見事に全て変わっていた。
道路の地形だけが昔のままだった。
気を取り直して、当時通った保育園へ……
ここは老人ホーム!!!
…元園児は優先的に入れてくれるのかしら(T_T)
その隣は広い芝生の土地だったのが、広大なコインパーキングに。
その敷地内には(当時から)レトロな建物が。
「大きくなったら行ってみよう」と思っていた憧れの図書館。
これは残ってた〜(写真)
早速入ろうとすると、昼休み中で入館できず。
どんな蔵書が?と窓の外から覗くと…
「マンガで読む世界史」
「世界の偉人(伝記集)」
小学生向けの図書ばかり…orz
大きくなりすぎたよ、ワタシ。
その後も、すっかり変わってしまった街を歩き
駅前のドトールで一服。(これも新しい店)
いつの間にかお昼も過ぎ、なんだか寂しくなってドトールでウダウダしているうちに
外は早くも「夕方」の日差し…
「私を覚えている人」に会えるとは期待してなかったけど。
よもや「私が覚えている景色」に出会えなくなっているとは…
なんだかよそよそしい場所になっちゃったな。30年も経ったんだから仕方ないか。
戻りたい、と思っても
もうそこにも自分と同じだけの時間が流れていて
そこに居場所なんかない
そんなこと、とっくに分かっていたし
平気なつもりでいた。
ワタシの人生が仮に70年として
昨日でちょうど半分超えました。
今までの人生と、これからの人生を
物理的に、でいいから見渡したくなってここに来ました。
けどなんなんだ
この迷子感は…
なんか夕方約束の友達に早く会いたくなっちゃったな。
でもこれくらいの寂しさがあった方が、ワタシにはちょうどいいような気がする(笑)
さて、ウダウダしてないで参りますか。
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コメント
遅ればせながら…お誕生日おめでとうございます。
人生の半分過ぎましたか~。
そう考えるとちょっとドキッとしますね。
今まで何ができたのか、これから何ができるのか…
いや、何もできなくても
ただただ楽しかった~と思って死にたい!
そんな風に思う今日この頃です(笑)
投稿: ふくし | 2007年11月24日 (土) 04時20分
ふくしさん
ありがとうございます!
人生の半分、って確か村上春樹の小説で読んだくだりで。
私もそれを読んでどきっとしました。
無限に時間はあるような錯覚を持っていたから(笑)
「やりたいことリスト」を前にペンを持っても
書くことが思い浮かばず、日々忙殺・・・な、この頃。
浮かばないのは仕方ないとしても
後悔のないようにありたいですよね。
死ぬ時にまだそのペンを持ったままでも(笑)
投稿: 日本晴れ(にっぽんばれ) | 2007年11月27日 (火) 21時47分